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パンの水先案内人。ベーカリーニュース、おいしいパン屋さんの取材記事、マルシェなどのイベント情報を掲載。

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森のSobaCafe ゆふそら(大分県由布市湯布院町川西)フェイスブックページより

2016年熊本地震で被災した大分県内のパン屋さん情報まとめ 玖珠郡・湯布院町・由布市・中津市・別府市

      2016/07/22

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森のSobaCafe ゆふそら(大分県由布市湯布院町川西)フェイスブックページより

森のSobaCafe ゆふそら(大分県由布市湯布院町川西)フェイスブックページより

2016年4月14日〜15日に起きた熊本地震(平成28年度熊本地震)では、大分県でも被害が出ている。特に温泉街の湯布院周辺では、前震の影響はなかったものの、本震によってパン屋さんも臨時休業に追い込まれるなど、被災している店舗も出てきている。ニュースなどでは熊本県内の被災情報が大きく取り上げられているため、大分県内でどのような影響が出ているのかを知る機会は少ない。この記事では震災初日から4月24日までのことをまとめている。なお、「2016年熊本地震で被災した熊本県内のパン屋さん情報まとめ 上益城郡・南阿蘇村・合志市・南区・東区・西区・北区・天草市・菊池郡」で熊本県のパン屋さん被害状況を知ることができる。

自家製酵母パン ぶらうにい(大分県玖珠郡九重町大字湯坪字瀬の本)

星野リゾート界阿蘇の隣りに位置する人気パン店。オーガニックレーズンや地元の旬果物から酵母種を起こして自家培養。九州産小麦ニシノカオリやミナミノカオリ、阿蘇くじゅうの伏流水を使用したパンづくりをする。4月14日は大きな揺れもなかったものの、15日は臨時休業。しかし、地鳴りや地響きのような余震が続き、16日も休業。17日から営業を再開している。

おきぱん(大分県大分市湯布院町湯平)

日中は右田雅美さんがパンを販売し、夜は焼酎・焼き鳥・ホルモンなどを提供するBarとして右田興元さんが切り盛りしている夫婦のお店。前震の影響は少なく、15日は通常営業。しかし本震で停電、コップの破損などの被害が発生。右田興元さんの実家「暁雲荘旅館」に一時的に避難し、17日は休業。18日から営業を再開した。

森のSobaCafe ゆふそら(大分県由布市湯布院町川西)

自家製粉の国内産蕎麦、そば粉で作るフランス・ブルターニュ地方の郷土料理ガレット、くるみあんぱんや全粒粉のセミハードパンなどを作るペンション風のカフェ。15日深夜の本震によって食器のほとんどが割れてしまうなど、大きな被害を受けている。16〜18日まで臨時休業し、22日から通常営業を再開した。

こちょぱん(大分県由布市湯布院町川上)

チャバタやオリーブを使用したセミハード系イタリアパン中心のベーカリー。ベーグル、あんぱん、クリームパン、メロンパンなどもある16日は地震の影響で停電と余震が続き、由布院小学校に避難。。17日に大分駅前アミュプラザで開催される「ピクニックマーケット」に出店予定だったがイベント自体が中止に。その日は近所のパン屋さんアーゴスでパンを焼き、避難所に持っていったとのことだ。地震でオーブンが1台壊れてしまったが、18日から営業を再開している。20日にはオーブンの修理が済み、本格的に営業をスタート。

A: GOSSE アーゴス(大分県由布市湯布院町川上)

青空マーケット主催で中止になった〈ピクニックマーケット〉に変わって、Chillinで開かれるチャリティーイベントに4月17日13時より出店し、プレミアムクリームパンを販売する予定だったが、イベント自体が中止となった。スタッフのご両親は熊本出身とのことで、少しでも何か出来ればと書いている。由布市は度重なる余震により、16日にスタッフ全員で由布院小学校に避難。自宅の水道は止まってしまったとのこと。17日は近所のパン屋さん「こちょぱん」まゆみさんと共にクリームパン、きな粉ミルクフランスなどを作り、由布院パン屋チームとして避難所をまわったそうだ。21日より営業を再開し、24日の「かわさきパン博」にも予定通り参加した。

komugiyaナカシマ(大分県大分市西大道)

2011年10月にオープン。朝7時開店で、福岡県産小麦「みなみの穂」、北海道産小麦、最高級小麦などを使ったパンを焼く。三重町住民への配達や移動販売も実施。奥さんの実家は震度7を記録した熊本県益城町だったが、無事を確認したとのこと。しかし、瓦が落ち、室内はぐちゃぐちゃになったと書いている。アミュプラザおおいた1周年記念〈ピクニックマーケット〉に参加予定だったが、イベント自体が中止に。店舗自体は通常営業しており、避難所から帰る際にお店に寄ったお客さんもいたと書いている。

国産小麦と天然酵母のパン屋 hanako(大分県大分市南津留)

水木とイベント出店での営業が多いパン屋さん。季節の酵母や、京都東山にある種麹屋さん菱六の米麹パウダーを使った滋味深いパンは、多くの人に愛されている。余震への不安と、友人や知人の安否確認でパンを焼き切れるか弱気になってしまったそうだが、無事に4月15日の営業を終えたとのこと。パンを焼いて、売上金で支援したいとも書いている。書き込みの最後には、余震に警戒しつつ、少し休むと綴っている。20日から通常営業に入り、売上の一部を義援金として送ると記載。

もとまちカフェ&ベーカリー(大分県大分市法勝台)

2014年9月にオープンしたカフェ&ベーカリー。朝7時からのモーニングセット、パスタとサンドイッチのランチセットなどを用意している。地震の影響もあったが、15日から通常通り営業中。本震後の16日〜17日、付近のコンビニやスーパーでは食べ物が売り切れていることを綴っている。あんバターをいつも以上に製造しているが、どんどん売れていると報告。

Pan Lozio パンロジオ(大分県大分市高江中央)

コーンパン、デニッシュ、ヴィエノワミルク、クロワッサン、メロンパン、食パン、バゲットなどを置いている。地震の被災状況は書いていないが、「アミュプラザおおいた1st ANNIVERSARY! ピクニックマーケット」の中止を受けて、17日は通常通りの店舗営業を予定している。

青空マーケット bonne journee(大分県大分市弁天)

地震の影響で4月16日〜17日に大分駅前で開催予定だった「アミュプラザおおいた1st ANNIVERSARY! ピクニックマーケット」の中止を15日に決め、かわりに別府Chillinちりんにてチャリティーイベントを開催することを発表。しかし、15日夜に本震があり、安全面を考慮した結果、中止を決定。5月3日に大分いこいの道広場で「青空チャリティーイベント」を開催し、収益金を復興に役立てるとのことだ。

ベーグル工房hibi(大分県中津市三光臼木)

カフェでの販売、自宅でのベーグル作り教室を経て2012年にオープン。マフィン、フォカッチャ、焼き菓子なども用意している。地震の被害は無かったが、18日の「0マルシェ」は開催中師になったとのこと。

手作りマフィン専門店 La ella muffin(大分県中津市万田)

全日空ホテルで修行したYUUシェフ、マクロビオティック資格取得者MAKO夫婦が営むマフィン屋さん。震災の影響は無かったが、4月18日23時に熊本へ救援物資を届けに行くことを書いている。また、ご親戚は熊本県の市内と天草に住んでいるとのこと。

Mako’sベーグル(大分県別府市)

土曜日のみ営業しているおうちパン屋さん。サンドイッチやピザなども販売している。熊本地震の被害はなかったが、ジャージー牛乳が手に入らず、23日に販売予定だった内容を変更している(その後、別ルートで入手したとのこと)。

パンと器の店ぱおぱお(大分県宇佐市安心院町松本)

レーズンと米麹から起こした自家製天然酵母を使ってパン作りをしている。自家栽培中力粉、大分県安心院産の玄米粉、地元野菜などを使い、地産地消にも貢献。カフェスペースでは個性的な器を楽しみながら、ピザやドリンクを楽しめる。ぱおぱおのあるイモリ谷は地震の影響もなく、通常営業を続けている。

大分県のパン屋さんを支援する方法

製菓製パン材料店「お菓子・パン作りの総合サイトcotta」「富澤商店オンラインショップ」「ママの手作りパン屋さん楽天市場店」などで、九州産の強力粉や薄力粉などを購入したり、大分県のパン本をAmazon楽天ブックス、書店などで購入したり、ふるさと納税サイト「さとふる」や「ふるなび」「楽天まち楽ふるさと納税」などを利用したりということは、迷惑にならないと思うのでおすすめだ。現地に行ったり、パンのお取り寄せなどで、直接購入をすることは、大きな助けになるはずだ。

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