初日レポート!京都伊勢丹「第3回パンフェスティバル〜コーヒーのある暮らし〜」
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2017年5月10日(水)〜5月15日(月)までの6日間、京都駅直結のジェイアール京都伊勢丹10階催事場にて「夏の開店20周年祭 第3回パンフェスティバル〜コーヒーのある暮らし〜」が催される。詳細は特設サイトで確認されたし。
PAINLOTでは、開幕したばかりのパンフェス模様をレポート。日替わり食パンやサンドイッチ、数量限定のジャムやチーズ、出店者について写真付きで紹介する。
日替わり食パンなど完売続出!数量限定コーナー
パンフェスの目玉が揃う数量限定コーナー。日替わり食パン、限定商品などが並ぶ。初日ということもあって、14時半の時点でも完売商品が続出した。東京シニフィアン・シニフィエ、京都ナカガワ小麦店は量も限られているので、特に売り切れは早い。
日替わり食パンも大人気で、初日は宝塚市パンネルの山食が販売された。14時前には行列ができていて、さながらパンネル本店のような熱気に包まれていた。開始30分で完売し、食パンの人気を再認識。2日目からは大阪グロワール、兵庫がじゅまる、長野ティンカーベル、大阪帝塚山ぱん士郎、大阪 職・パン屋が登場。各日正午からの販売のため、購入希望の人は早めに駆けつけたい。
初参加となった京都「AB(エービー)」のパストラミサンドイッチは税込1620円と高価格なのにも関わらず、各日20点限りということもあり、正午の販売開始と同時に売り切れ。自家燻製のスパイシーな和牛パストラミビーフ、シャキシャキのレタスや京都産野菜などをふんだんに使用したサンドイッチで、いわゆる「萌え断」。写真共有SNSのInstagramでも大流行した影響もあって、若い女性に大人気のようだ。
過熱するコッペパンブームの先駆者が岩手県盛岡市にある「福田パン」。ソウルフードとして親しまれ、オーダーしてから具材を挟むライブ感あるスタイルがさらに人気を呼び込む理由となった。その福田パンで修行した女性シェフが大阪高槻市で「ゆうきぱん」をオープン。京都伊勢丹パンフェスでは毎回販売される「あんマーガリン」や、「ジャムマーガリン」、「ピーナッツマーガリン」など、昔懐かしコッペパンサンドが並んでいた。
大阪千林で半世紀以上も親しまれている「パン屋のグロワール」。毎日正午から販売されるが、早朝に揚げた「ぼっかけカレーパン」は約20分で売り切れたそうで、特に人気なようだ。前回のパンフェスでは1時間で完売した高級デニッシュ食パン「パン・ド・グロワール」は初日と土曜日に販売される。こちらは比較的に余裕があるみたいなので、ぜひともフレンチトーストにして味わってほしい。
京都北大路にある「雨の日も風の日も」はクルミパンコンテスト受賞作「くるくるセイバリー」、2つの生地で渦巻きを表現したチョコクリームパン「濃厚ショコラ」を毎日販売。出品での参加になるが、初日は小島シェフも会場に来ており、古株牧場(湖華舞)のチーズ「レギュム」や、他店のパンを購入されていた模様。筆者もお気に入りだが、「くるくるセイバリー」のクリスピーな食感には毎回驚く。ぜひ体験してほしい。
京都清水寺にも近い、京だし・ちりめん山椒専門店「津乃吉」は野菜じゃむとヴィーガンディップで参加。前回のパンフェスでは「梅酒」の人気が高かったが、今回は「セロリ」が売れているそうだ。物珍しさからかもしれないが「せろり」はかなりおすすめ。いい塩梅にセロリ感を残していて、繊維も楽しめる。苦みなどはないので、とても食べやすい。野菜嫌いな人でも十分に食べることができるので、トライしてみてはどうだろう。
滋賀県蒲生郡竜王町で牛と山羊を育てる古株牧場(湖華舞)は、前回から参加。今回もコンテスト受賞作「つやこフロマージュ」や、セミハードタイプのレギュム、スパイスを練り込んだエピス、デザートチーズほかを販売。京都伊勢丹パンフェスティバルで初販売される新作の発酵バター「Fermented Butter(フェルメンテッドバター)」は特に一押しだ。関西で作られる発酵バターをパンに合わせたい。12日(金)、最終日の15日(月)は古株つや子さんも来店されるとのことなので、チーズとバターに関心がある人は色々と質問して、おすすめを聞いてみよう。
5月10日(水)〜12日(金)までの販売になるが、PAINLOTおすすめは京都西京極「ブーランジェリー・ヤマザキ」。オープンして間もないお店だが、店主は宇治黄檗たま木亭、ジェイアール京都伊勢丹地階アンデルセンで経験を積んでいる。それもあって、アンデルセンのスタッフが催事場でブーランジェリー・ヤマザキのパンを購入していた(ちょっといい場面に遭遇)。ベリーの酸味とショコラクリームがパイ生地の上で踊る「ショコラベリー」は特におすすめ。そのほかにもコーヒークリームパン、さつまっプル、生チョコのブリオッシュ、抹茶とホワイトチョコ、キャラメーゼなど、コーヒーに相性のいい甘めのパンが並ぶ。
小麦や材料をフランス産にこだわるPaul(ポール)。特に色鮮やかなサンドイッチショーケースは圧巻だった。特設サイトで筆者の紹介した「ヴィエノワ・サンド・クルヴェット」は日本初販売。そのほかにも「サンド・オリーブ・トマト・モッツァレラ」「クロワッサン・ミックス」「アンション・ミックス」「クロワッサン・ジャポンクリュ」「クロワッサン・パストラミ」などが陳列されていた。本場フランスのサンドイッチを表現するPaul。ひとつは買いたいところだ。そして筆者の好きな食事パン「パン・オ・フロマージュ」。こちらは全体にチーズをまぶし、香ばしい仕上がり。ビールやワインにも相性がいい。
京都北山からサーカスコーヒーが出店。伊勢丹限定「メルシーブレンド」は、深煎りタイプで苦味のきいた濃い味を抽出できる。フランス語「メルシー(merci)」は日本語で「ありがとう」という意味で、母の日プレゼントとしても活躍してくれるだろう。
「インドネシア ワハナ農園 ロングベリー 新豆」は、実際に渡邉店主が農園を訪れ、生産者に会っている思い入れある豆だ。店主の好きな味とのことで、コクと甘みがしっかりと感じ取れる。
サーカスコーヒーにはルワンダ帰りのスタッフがいるとのこと。催事にも来ているので、ルワンダの話を聞きながら、深煎りタイプ「ルワンダ キニニ ブルボン」を選ぶのも面白い。火山灰の土壌で育ったコーヒーの木。生豆の持つ甘みと洗練された味を焙煎で引き出しているそうだ。
そのほかにも深煎りタイプ「エチオピア モカ 自然乾燥ナチュラル精製」、ドリップパック手土産セット、オリジナルミニトートバッグ、サーカス缶、カフェオレベースなども販売。可愛らしいデザインのグッズは、コーヒー好き以外へのプレゼントにも好評だ。
京都を中心に大阪・東京にも実店舗を展開するスペシャルティコーヒーUnir(ウニール)。たくさんの味を楽しみたい人には「期間限定シングルオリジン100g3種セット」をすすめたい。ルワンダ ミビリッチ、エルサルバドル シェキータ、ホンジュラス レニン マドリッドが各100g入っていて、2350円のところをお得な2115円で販売している。
ウニールのロゴをあしらったオリジナル手ぬぐいはギフトにも嬉しい。
目玉は「コスタリカ COE 3位 エルセロ」。“ウニールが衝撃を受けたコーヒー”で、テイスティングからベイクドアップル、シナモン、バニラを感じることができる。さすが、カップ・オブ・エクセレンス受賞だけあって、100gあたり3900円とお値段は張る。
その「コスタリカ COE 3位 エルセロ」が会場で飲める! なんと、ル・プチメックのパンとセットで各日100の提供だ。これは試すしかない。ということで、イートインしてみた。
イートインでのスペシャルセットは各日13時から限定100を提供。ウニールの「コスタリカ COE 3位 エルセロ」を使ったコーヒー(アメリカーノ)、カプチーノ、アイスアメリカーノ、アイスカフェラテと、ル・プチメックのクロワッサン、リヨネーズ、ブルーベリーとホワイトチョコのセーグルを組み合わせる。
会場にはJCIGSC(ジャパンコーヒーイングッドスピリッツ)2017決勝大会で準優勝を果たした内部利夫バリスタもいるが、この日は数多くのコンテストで実績を残してきた山本知子ヘッドバリスタが焙煎豆からコーヒーを抽出。パンは「ブルーベリーとホワイトチョコのセーグル」、コーヒーは「コーヒー(アメリカーノ)」を選んだが、これで税込1063円は、はっきり言って安すぎる。山本知子ヘッドバリスタも「すごくお得です!」とのこと。
しかもスチーム高級トースター「バルミューダ ザ・トースター」でパンをリベイク(焼き戻す)するという贅沢さ。
トップバリスタによって淹れられた「コスタリカ COE 3位 エルセロ」のアメリカーノコーヒー、ル・プチメック「ブルーベリーとホワイトチョコのセーグル」。みずみずしくフルーティーで、ふわりとしたスパイス感のあるスペシャルティコーヒー。ブルーベリーからは爽やかな酸味がじゅわじゅわと出てくる。酸味と酸味のマリアージュ。セーグル(ライ麦)のコクを引き出すコーヒー。我ながら最高の組み合わせだった。
ミルキーなカプチーノにはバターたっぷりのクロワッサンの方が合うだろうし、玉ねぎとベーコンのリヨネーズには、よりさっぱりとしたアイスアメリカーノはどうだろう。世界に認められたコーヒー豆を京都伊勢丹パンフェスティバルで味わっておきたいところだ。
ジェイアール京都伊勢丹10階で開催されている「パンフェスティバル〜パンとコーヒーのある暮らし〜」、会期は5月15日(月・最終日は18時)まで。