【大雨の2日目レポ】コンズサイクル蛸薬師店7周年記念企画〈トーキョーバイクで巡る、初夏の京都でパンライド〉

2016/06/25 2016/06/28

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大快晴となったパンライド初日（【真夏の初日レポ】コンズサイクル蛸薬師店7周年記念企画〈トーキョーバイクで巡る、初夏の京都でパンライド〉）を終え、帰宅後に買ったパンを冷凍庫に入れつつ、2日目の天気をネットでチェックする。すると、どうやら曇りまたは小雨のようで、何とか敢行できそうな雰囲気だった。しかし、2日目朝6時に目覚めると、カーテン越しには雨の音が響く。改めて天候を調べてみると、降雨量は少なかったので、決行できるだろうと思っていた。8時になると雨は止み、安心して家を出た。

9時、コンズサイクル蛸薬師店に到着。参加者も全員集まった。昨日は女性が8割だったが、今日は逆転。そしてライド経験者や、乗り慣れた方も多く、スムーズに運行できるだろうと思った。

コンズサイクル蛸薬師店

トーキョーバイク「TOKYOBIKE 26」「TOKYOBIKE SPORT9s」の貸し出しが終わる頃、雨はかなり降ってきてしまい、出発を少し送らせることに。10分くらいすると小雨になったので、スタッフ含め、12名でコンズサイクル蛸薬師店を出発する。雨が強くなることを考慮し、休憩を省き、昨日の行程と逆回りで走り抜けていくことに決めた。

焼き立てのカレーパンは反則。マリーフランス今出川店へ

コンズサイクル蛸薬師店から烏丸通に出て、昨日の休憩場所である京都御所も通過し、烏丸今出川までひとっ走り。今出川を左折し、11時頃、「マリーフランス今出川店」に到着。パイナップルやナッツが入ったデニッシュ系ペイストリー「ハワイアンスイートロール」、そして焼き立てに釣られて「カレーパン」を購入。雨をよけながら屋根の下でカレーパンを食べようと思ったら、熱すぎて食べることができず、結局、冷め切ってから食べることに。美味しかったから良しとする。

雨の中、マリーフランス今出川店に到着したパンライド一同

雨も風も染みこんだ中で到着！雨の日も風の日もへ

マリーフランスを出発すると、かなりの雨が降ってきてしまった。雨合羽は着ているものの、ズボンと靴に思い切り影響を受け、雨がどんどん染みこんでくる。しかも最高気温は24度で、昨日との温度差は10度もある。なかなか厳しいパンライドになってきてしまった。今出川通から堀川通に出て、北へ進む。北大路通を左折し、建勲神社前近くの「雨の日も風の日も」へ。11時半過ぎに到着し、おいしいパンを選ぶ。昨日に続き、「くるくるセイバリー」を皆さんにおすすめする。すると皆さん大絶賛。「今まで食べたことがない味わい」「外側の部分もおいしい」と評判を得た。店主の小島秀文さんは店の外まで出てきて下さって、参加者と共に記念写真まで快諾。まさに「雨の日も風の日も」なパンライドで、寄って正解だったと感じた。

雨の日も風の日もにてパンを選ぶ

京都北大路「雨の日も風の日も」の焼き立てパン

雨はどんどん強くなっていく…！鷹ヶ峰のクロアへ

「雨の日も風の日も」の小島店主に別れを告げ、北大路通を西へ向かい、千本北大路から千本通を北へ抜けて、鷹ヶ峰のクロアへ。雨は強さを増し、パンライドはいよいよ厳しさを増していく。坂道を登り、クロアに到着。全員、雨合羽で覆われている部分以外はずぶ濡れ状態。気分的にもどんより状態だが、おいしそうな表情のパンを見ると、少し元気が湧いてくる。筆者は「はちみつナッツ」を購入。はちみつ漬けしたヘーゼルナッツ、ピスタチオ、アーモンド、くるみなどを入れたパンで、30％入りのライ麦が香ばしさを演出。何と言っても甘く香るナッツの食感が心地よい。

クロアの「はちみつナッツ」

パンライド2日目、無念の中止へ……

パンを買ったあと、参加者一同に集まってもらい、中止にすることを告げる。服も靴も雨が染み込み、体調も心配だ。加えて最高気温も24度と上がらず、雨に濡れた体には風が冷たく感じる。実際、クロアからの下り坂は気持ち良いどころか、とても寒かった。とりあえずトーキョーバイクをコンズサイクル上七軒店の倉庫まで漕ぎ、タオルで濡れた服を拭いてもらった。

倉庫内で「annee（アネ）」のクリーム食パンと、「中村製餡所」の粒あんを使ったスペシャル餡サンドを皆さんに配る。今日は外でサンドイッチを作るのは難しいと思ったので、ちょっと早起きして、仕込んできたのだった。雨に濡れた体に染み渡る餡サンドの優しい甘さ……。倉庫で食べるサンドイッチは美味しかった。

anneeのクリーム食パンに中村製餡所の粒あんをたっぷりと塗る

anneeのクリーム食パンと中村製餡所の粒あんでスペシャル餡サンドを作る

パンライドが中止になっても坂田焼菓子店は最高でした

一旦、解散とし、当初から行く予定だった「坂田焼菓子店」に歩いて向かう。すると、憎ったらしいことに、小雨に移ろい、13時20分過ぎにお店へ到着。店内に入ると、焼き菓子の香りがふわっと広がっているではないか。これは否応なくテンションが上がる。風味高く、食べ応えのあるスコーン、全粒粉のクッキー、ホロホロのケーキ……。素晴らしきアメリカンなベイクたちがパンライド一同を癒やしてくれた。

坂田焼菓子店のスコーンやケーキの香りで笑顔になったパンライド一同

PAINLOTはキャロットケーキを購入。クルミやココナッツのザクザク感、小麦粉や人参のほのかな甘み、クリームチーズのこってり感、パイナップルの酸味。香り高いシナモンとバニラ。これらが見事に調和したキャロットケーキに悶絶。お店を出たパンライド一同にも笑顔が見えた。

坂田焼菓子店のキャロットケーキ

京都市バスライドでパンスケープ二条駅前店へ

坂田焼菓子店を出て、京都市バスで「パンスケープ二条駅前店」に向かい、最後のパンをゲットする。思い思いのパンを買う一同。これにて終了かと思いきや、向かった先は近くにあるカフェパランだった。

京都二条にあるスペシャルティコーヒーのお店カフェパランでパンライド最後の晩餐！

PAINLOTのシュトーレンイベント会場でもおなじみ、京都二条駅すぐのスペシャルティコーヒー専門店「カフェパラン」。この日は最後の休憩場所を提供してくれたばかりでなく、パンの実食も快諾して頂いた（パンスケープで購入したパンのみ、カフェパラン店内で楽しめる。また、カフェパランはパンスケープとコラボした「コーヒーあんぱん」を販売している）。無理なお願いをご快諾して下さった小國バリスタ、斎藤バリスタに感謝し、参加者一同は思い思いの写真を取る。

カフェパランでパンライド最後の晩餐を記念撮影

パンライドで購入したパンとカフェパランのコーヒー

パンスケープで購入した「たまごサンド」。全粒粉を全面に出したハードな噛みごたえではなく、ソフトな生地がメイン。見た目以上にパンふんわり、たまごもふんわり。もちろん、粉の味わいもしっかり。温かいコーヒーとの相性も抜群だった。

パンスケープ二条駅前店の「たまごサンド」

トーキョーバイクに乗って隣町のパン屋さんへ行ってみませんか？

最後の晩餐を終え、パンライド2日目は幕を閉じた。思い返すと、炎天下の初日、どんどん雨が強くなる2日目と、天候は思い切り逆転した2日間だった。そんな天候の違いの中で、トーキョーバイクに試乗できたことは、貴重な体験になったように感じている。初日レポートにも書いたが、特に坂道では疲れること無く登ることができるし、下りの気持ちよさも最高だった。また、ギアチェンジの心地よさもある。直線ではそれなりのスピードを出すこともできるし、車体も比較的に軽く、少し持ち上げるときにも苦労は無い。何よりも、寄り道をしたくなるというコンセプトであり、飽きのこないシンプルなデザインが魅力的だと思う。筆者はマット加工のシックなカラーが気に入った。

派手さは無いが、ついつい寄り添いたくなるスポーツバイク。坂の上にある美味しいパン屋さん巡りをするときは大活躍してくれるだろう。乗り心地や乗りやすさなどを気に入ってくれた参加者も多かったように思う。

今までバスや電車で行っていた場所に、自転車で行ってみたくなるのがトーキョーバイク。あなたの町から隣町のパン屋さんへ、自転車で行ってみませんか？