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アール・ドゥ・パンのカレ・ド・ミルティーユ

【初日レポート】JR京都伊勢丹〈パンフェスティバル~パンとコーヒーのある暮らし~〉名古屋トランクコーヒーとフランスアルザスのアール・ドゥ・パンに注目

   

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JR京都伊勢丹〈パンフェスティバル~パンとコーヒーのある暮らし~〉の巨大なポスター

JR京都伊勢丹〈パンフェスティバル~パンとコーヒーのある暮らし~〉の巨大なポスター

パンに特化した催事は初となるジェイアール京都伊勢丹〈パンフェスティバル~パンとコーヒーのある暮らし~〉。PAINLOTも協力していて、本日3月23日から28日まで開催される。地元京都や大阪・神戸など関西圏のベーカリーやスペシャルティコーヒーのカフェが数多く参加しているが、名古屋のトランクコーヒー、そして東京豊洲と神奈川海老名にお店を構えるアール・ドゥ・パンに注目。写真と共におすすめ商品を紹介しつつ、初日のレポートをお届けしよう。

パンフェスティバルはジェイアール京都伊勢丹10階の催物場で開催

イベントの概要は前回の記事「ルプチメック、シニフィアンシニフィエ、丸山珈琲などが参加する〈パンフェスティバル~パンとコーヒーのある暮らし~〉JR京都伊勢丹で開催」でお伝えしているので、詳しいことは割愛する。早速、京都伊勢丹に到着。JR、地下鉄、近鉄などが乗り入れている京都駅直結のため、雨の心配もない。ジェイアール京都伊勢丹の中央口にはパンフェスティバルの巨大なポスターが貼られていた。エレベーターまたはエスカレーターで10階へと上がる。催物場では〈おいしいもの展〉も同時開催している。

ジェイアール京都伊勢丹の京都駅入口

ジェイアール京都伊勢丹の京都駅入口

ジェイアール京都伊勢丹おいしいもの展、パンフェスティバルのチラシ

ジェイアール京都伊勢丹おいしいもの展、パンフェスティバルのチラシ

MOF(仏国家最優秀職人)資格を持つフランスアルザスのアール・ドゥ・パン

関西在住の場合、この催事に出店または出品しているベーカリーやカフェに日頃からよく行くという方も多いはず。では、わざわざ〈パンフェスティバル〉に足を運ぶ必要性を考えてみたい。ひとつ目はフランスアルザスのMOF(仏国家最優秀職人)資格を親子(故人ジョゼフ・ドルフェールと息子のリシャール・ドルフェール)で取得した「アール・ドゥ・パン(Art De Pain)」が関西初出店しているということである。このアール・ドゥ・パン、ドンクの協力のもと、東京豊洲のららぽーと店と神奈川海老名店にて国内展開。フランス粉を使用した本格的なハード系パンやブリオッシュ生地のパンが売りだ。

アール・ドゥ・パンのブリオッシュ・カネル(Brioche Cannell)

アール・ドゥ・パンのブリオッシュ・カネル

アール・ドゥ・パンのブリオッシュ・カネル

卵黄とミルクとバターを使用したリッチなブリオッシュ生地にホイップした生クリームとバタークリームをトッピング。シナモンシュガー香るドルフェールのスペシャリテ(十八番)。大きく焼いたものをカット売りしている。

アール・ドゥ・パンのルイセーズ(Louis XVI)

アール・ドゥ・パンのルイセーズ

アール・ドゥ・パンのルイセーズ

ブリオッシュのふわふわ生地とシナモンのさくさく生地にラズベリージャムを挟んだ、甘酸っぱいリッチな菓子パン。こちらも大きく焼いたものをカット売りしている。「ルイセーズ」とはルイ16世のことで、毎年7月14日にフランス共和国の成立を祝して行われる〈パリ祭〉のために、ドルフェールさんはこのスイーツパンを創ったとのことだ。歴史を知るとパンも面白くなる。

アール・ドゥ・パンのカレ・ド・ミルティーユ(Carre De Myrtille)

アール・ドゥ・パンのカレ・ド・ミルティーユ

アール・ドゥ・パンのカレ・ド・ミルティーユ

自家製天然酵母のルヴァン種(フランスパンなどで使用される小麦の発酵種)を用いているが、独特の酸味は少なく食べやすい。ブルーベリーピューレとワイルドブルーベリーを粉に対して40%もぎっしりと練り込むことで、爽やかでフルーティーな酸味がアクセントになっている。さらにクルミをトッピングすることで香ばしさと食感が増している。平たく焼いているため、クラスト(パンの皮)が好きな人におすすめ。赤ワインに合わせたり、薄くスライスしてチーズと一緒に食べるのがよい。

アール・ドゥ・パンのパン・ア・ラ・ビエール(Pain A La Biere)

アール・ドゥ・パンのパン・ア・ラ・ビエール

アール・ドゥ・パンのパン・ア・ラ・ビエール

マッシュポテトを練り込むことで、ねっちり感を出したアルザス地方のライ麦パン。ドイツパン「プンパニッケル」などのライ麦パンにはサワー種が使用されているため、癖の強い酸味がある。しかし「パン・ア・ラ・ビエール」は小麦酵母を使っているため、とても食べやすい食事パンに仕上がっている。表面のトッピングにはビールを使用し、独特のひび割れができている。肉・魚・スープなどから、オープンサンドまで、料理とともに楽しめるハードパンだ。

アール・ドゥ・パンのクロワッサン、パン・オ・セーグル、抹茶と黒豆のブリオッシュなど

京都伊勢丹パンフェスティバルに出店しているアール・ドゥ・パン

京都伊勢丹パンフェスティバルに出店しているアール・ドゥ・パン

上記で紹介した他にもサクサクでフランス粉を使用した風味高いクロワッサン、クロワッサン・ショコラティーヌ、ピスターシュといったヴィエノワズリー、ライ麦使用のパン・オ・セーグルやクルミの入ったセーグル・オ・ノワ、丹波黒豆・西尾の抹茶を使い表面をそぼろで仕上げた京都らしさのある「抹茶と黒豆のブリオッシュ」なども販売している。価格は割高に見えるかもしれないが、カット売りもしているので、ここでしか買えないMOFパン職人の世界を味わってほしい。

アール・ドゥ・パンの抹茶と黒豆のブリオッシュ

アール・ドゥ・パンの抹茶と黒豆のブリオッシュ

北欧デンマークで活躍した鈴木康夫さんのお店「トランクコーヒー(名古屋)」

そして2店目が、2014年8月1日に名古屋久屋大通から徒歩10分の高岳にオープンした「トランクコーヒー(TRUNK COFFEE)」だ。京都は初出店ということもあり関西での知名度は低いが、東京と名古屋ではコーヒーマニアを中心として人気に火が付いてきている話題店。近くにある「テーラ・テール(「365日(東京代々木八幡)」をプロデュースした杉窪章匡がプロデューサのベーカリー)」のパンを持ち込んでイートインすることもできるそうだ。パンフェスティバルには、コーヒー先進国と呼ばれている北欧デンマークで修行したチーフエグゼクティブオフィサー鈴木康夫さんも来京。北欧スタイルのコーヒーを試飲したり、自社で焙煎した数種類の珈琲豆を購入することが出来るほか、自宅でカフェを楽しむ人たちのために、カラフルでモダンテイストあふれるカップなどのグッズも用意している。

パンフェスティバルで販売されているトランクコーヒーの自家焙煎豆は試飲可能

京都伊勢丹〈パンフェスティバル〉では、トランクコーヒーの「CARRIZAL(コスタリカ/フリーウォッシュド)」「WOLLEGA(エチオピア/ナチュラル)」「HAMA(エチオピア/ウォッシュド)」「SACHACUY(コロンビア/ウォッシュド)」「LAA CUEVA(メキシコ/ウォッシュド)CUP OF EXCELLENCE 2016」を試飲してから、自家焙煎豆を選ぶことができる。

トランクコーヒーの「CARRIZAL(コスタリカ/フリーウォッシュド)」「WOLLEGA(エチオピア/ナチュラル)」「HAMA(エチオピア/ウォッシュド)」

トランクコーヒーの「CARRIZAL(コスタリカ/フリーウォッシュド)」「WOLLEGA(エチオピア/ナチュラル)」「HAMA(エチオピア/ウォッシュド)」

トランクコーヒーの「HAMA(エチオピア/ウォッシュド)」「SACHACUY(コロンビア/ウォッシュド)」「LAA CUEVA(メキシコ/ウォッシュド)CUP OF EXCELLENCE 2016」

トランクコーヒーの「HAMA(エチオピア/ウォッシュド)」「SACHACUY(コロンビア/ウォッシュド)」「LAA CUEVA(メキシコ/ウォッシュド)CUP OF EXCELLENCE 2016」

名古屋の自家焙煎スペシャルティコーヒー店「トランクコーヒー」のこだわり

個人的には焙煎が深くて渋みのあるコーヒーを好むが、トランクコーヒーでは焙煎が浅く、フルーティーなコーヒーを中心としたラインナップだ。北欧では日常的にコーヒーが飲まれるということもあって、比較的に飲みやすいフレッシュでフルーティーな焙煎豆が好まれているそうだ。北欧スタイルのトランクコーヒーだが、味に関してはしっかりとしたこだわりがあることに気づく。テイスティングノート、産地、標高、品種、焙煎方法などの説明書きもあり、最高品質のスペシャルティコーヒーを提供している。

トランクコーヒーのSACHACUYはノルウェーから直輸入し、日本で唯一の取り扱い

試飲したのは「WOLLEGA(エチオピア/ナチュラル)」と「SACHACUY(コロンビア/ウォッシュド)」。トランクコーヒーで一番人気のWOLLEGAは重厚感あるボディが特徴。ストロベリーや赤ワインのような味わいで、ドライフルーツのパンにも相性が良さそうだった。一方、SACHACUYはマンダリンオレンジや八朔などの柑橘系フレーバーが特徴。レモンやオレンジピールのパンと合わせたい。ちなみにこの豆は初代世界バリスタチャンピオンのロバート・トーレセン「the Collaborative coffee source(ノルウェー)」から直輸入している。日本で唯一の取り扱いとのことで、こちらを購入した。

トランクコーヒーの「SACHACUY(コロンビア/ウォッシュド)」

トランクコーヒーの「SACHACUY(コロンビア/ウォッシュド)」

トランクコーヒーのデザインはデンマーク人グラフィックデザイナーが手がけている

トランクコーヒーのパッケージやロゴデザインは、コペンハーゲン在住のデンマーク人グラフィックデザイナーNicolai Qvindbjergさんが手がけている。洗練された北欧デザインのドリップパック、キャニスター缶、ロゴ入りバッジ、オリジナルマグカップ、オリジナルシャツなども販売。また、ORIGAMIのカラフルなドリッパー、ソーサー、エスプレッソカップなども用意されている。これらはトランクコーヒーのウェブショップ、楽天市場でも通販可能だ。京都伊勢丹のパンフェスティバルや名古屋在住でない人もチェックしてみてほしい。

トランクコーヒーのドリップパック

トランクコーヒーのドリップパック

トランクコーヒーの自家焙煎豆

トランクコーヒーの自家焙煎豆

トランクコーヒーのオリジナルカップとキャニスター缶

トランクコーヒーのオリジナルカップとキャニスター缶

トランクコーヒーのオリジナルシャツ

トランクコーヒーのオリジナルシャツ

トランクコーヒーではORIGAMIのエスプレッソカップとソーサーを取り扱う

トランクコーヒーではORIGAMIのエスプレッソカップとソーサーを取り扱う

トランクコーヒーではORIGAMIのドリッパーを取り扱う

トランクコーヒーではORIGAMIのドリッパーを取り扱う

数量限定パンコーナーではナカガワ小麦店、雨の日も風の日も、ル・プチメックなどが出品

ジェイアール京都伊勢丹で開催中〈パンフェスティバル〜パンとコーヒーのある暮らし〜〉では「数量限定パンコーナー」もあり、話題店のバゲットや食パンが連日10時から正午にかけて届く。参考になるよう、会場に設置されている掲示板から情報を引用したい。

ジェイアール京都伊勢丹〈パンフェスティバル〜パンとコーヒーのある暮らし〜〉数量限定パンコーナー

ジェイアール京都伊勢丹〈パンフェスティバル〜パンとコーヒーのある暮らし〜〉数量限定パンコーナー

数量限定パンコーナー

  • 【京都】ナカガワ小麦店(正午〜。24日から27日まで):トースト・モンターニュやコンプレノア他、各日20点限り、お一人さま1点限り
  • 【京都】ル・プチメック(正午〜):コーヒーと一緒におすすめしたいパン3種(【新作】コーヒー風味のシナモンロール、ブリオッシュ・ショコラ、パン・オ・ショコラ)
  • 【京都】雨の日も風の日も:コンクール受賞パン他、おすすめパン各種(くるくるセイバリー、上弦の月、バゲット・ヤマトほか)
  • 【大阪】T’s coppe(23日のみ):コッペパン各種、計300点限り
  • 【大阪】ゆうきぱん(正午〜。24日から28日まで):コッペパン5種
  • 【ベーカリーポシェット】ハードトースト他、食パン各種
  • 【大阪】食パン じゅらく(26日から28日まで):リッチパン(じゅらく)他、食パン各種

丸山珈琲のジャパンサイフォニストチャンピオンのコーヒー、バルミューダの究極トースターも

丸山珈琲の中山吉伸さん(2015年ジャパンサイフォニストチャンピオン)が入れるコーヒーは、幻想的な雰囲気があり、イートインも可能だ。また、バルミューダデザインの究極トースター(26日〜27日の11時〜18時は実演あり)の販売も実施されている。

丸山珈琲の中山吉伸さん(2015年ジャパンサイフォニストチャンピオン)が入れるサイフォンコーヒー

丸山珈琲の中山吉伸さん(2015年ジャパンサイフォニストチャンピオン)が入れるサイフォンコーヒー

バルミューダデザインの究極テクノロジートースター「Balmuda The TOASTER」

バルミューダデザインの究極テクノロジートースター「Balmuda The TOASTER」

パンフェスティバルは大混雑。平日10時〜正午、19〜20時が狙い目

初日の3月23日(水)は平日の昼間ということで、かなり空いているかと思いきや、予想を上回る人出で、土日は大変混雑するだろうと予想する。狙い目の時間帯はオープンの午前10時から数量限定のパンが到着する12時半くらいまで。また、閉店間際の19時〜20時はイートインする場合も並ぶことは少ないかもしれない(残り物には福がある)。曜日的には平日の木金月あたりがよいだろう(28日は18時まで)。桜の開花した京都で行われているパンフェスティバル。ジェイアール京都伊勢丹でパンとコーヒーを存分に味わって欲しい。

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